電磁波の影響

お腹の赤ちゃんのために、悪影響のあるものはできるだけ避けたい…これからママになる人ならそう思って当然でしょう。電磁波も、妊娠中に影響があるのではないかと危惧されているものの一つです。しかし、電磁波が母体や胎児に及ぼす害については実はまだ詳しくは良くわかっていません。危険ではないとも言えないが、絶対に危険だという実証もない、いわゆるグレーゾーンなのです。

電磁波とは?

電磁波とは、電気と磁気の流れで波のような線を描いて空間を進みます。
電気の発生は磁気と密接な関係にあることから、送電線や使用中の電化製品の周りには必ず電磁波が存在しています。
電磁波は、一秒間に発生する波の数である周波数で、いくつかの種類があり、周波数の高いものでは電子レンジなどのマイクロ波、低いものでは高圧送電線の周りなどに発生している低周波が一般的によく知られています。

十数年前から、電磁波がガン発生に影響しているなどと電磁波が健康に及ぼす害が取りざたされるようになり、妊婦用や健康器具などで電磁波カット対策した商品やガス会社のオール電化住宅叩きなどで見聞きしたりしたことがあるのではないかと思います。

WHO(世界保健機構)や各国の研究では発ガンの可能性は否定できないが因果関係は薄いなどと、はっきりとしない発表がされており、絶対に危険だともいえないが身体に無害だともいえないことしか今のところわかっていません。

電磁波が及ぼす害ではないかといわれているもの

送電線や室内配線、電化製品などからの低周波

  • がん、小児がん、小児白血病

電子レンジのマイクロ波

  • 白内障

これらの発症のリスクが高まるのではないかといわれています。
電子レンジからのマイクロ波の影響による白内障の危険は、既に認知されており、電化製品各社が電子レンジからのマイクロ波の漏れが少なくなるよう対策済みです。

また、近年認知されてきたもので「電磁波過敏症」という、電磁波をあびることで不快な症状があらわれる体質・症状があります。
これは、電磁波の影響で、頭痛やめまい、吐き気、目の痛み、アレルギーのような症状が起こり、近年良く聞かれる化学物質過敏症とともに増加傾向にあるようです。

お腹の赤ちゃんへ心配されている電磁波の害

妊娠中や赤ちゃんへの電磁波の害については…

<低周波> 小児がん・小児白血病
<マイクロ波> 学習障害・睡眠障害、先天性異常、流早産

などがあると言われていますが、上記のようにまだはっきりしていないこともあり、あまり心配しすぎるほうがストレスになって有害であり、日常で自然にあびる程度の電磁波であれば気にする必要はないと近年は考えられるようになってきました。

しかしながら、強い電磁波を出す物の近くにいつもいるとなると、全く心配はないとは言い切れませんので、強い電磁波を出す電化製品などに密着しない、なるべく離れるなどのことは、お腹の赤ちゃんの万が一を考えると、しておいたほうが安心なのではないでしょうか?

高い電磁波を出している電化製品

  • ホットカーペット
  • ノートパソコン(ACアダプタ使用時。バッテリー稼動時は発生ナシ)
  • 液晶モニター
  • テレビ
  • 電子レンジ
  • 電磁調理器
  • 電気コタツ(ヒーター部分)
  • 電気毛布
  • ドライヤー
  • 携帯電話

などがあります。


電磁波は、発生しているところから離れるだけでその影響は弱まります。
たった数センチでも離れているだけでかなり違い、1m以上離れるといいと言われています。
こう考えるとホットカーペットや電気毛布は、肌に密着させるわけですから使用中は常に電磁波の影響を受けてしまうことになります。

妊娠中は、電気カーペットや電気毛布は使用しない、携帯電話をお腹に近づけない、電子レンジ・オーブンの前に出来上がりまで待ち構えていないようにする、IH炊飯器の稼働中はあまりそばに近づかない…など、赤ちゃんが生まれてからは、ベビーベットの近くや子供部屋に電化製品をあまり置かない、などの配慮をすると安心なのではないでしょうか。

ITや携帯電話関連の職業、PCオペレーターの妊婦は電磁波で危険?

パソコンのモニターや携帯電話が電磁波をだしているというのは良く聞く話で、実際もそのとおりのようです。
しかしながら、一日中パソコンに向かっている職業だった人が妊娠し、出産した赤ちゃんが電磁波の影響で不健康だったかというと、そういった話は全く聞きません。
妊娠初期に電磁波を多くあびると流早産の恐れがあるともいう説もありますが、電磁波が妊娠中に与える影響については、まだ詳しいことはわかっていません。
パソコンに長時間向かうデスクワークの場合、長時間同じ姿勢でいる影響やストレス、空調による冷えなどが妊娠に悪影響を及ぼすことがあるので、ひざ掛けやカーディガンなどで身体が冷えない工夫をする、1時間ごとに10分休みをとって軽くストレッチや身体を動かして休憩するようにしましょう。

電磁波シールド、OAエプロンなどは効果があるのか?

妊娠中のPCオペレーターなどに一時期、電磁波エプロンとか電磁波シールドと呼ばれる電磁波をシャットアウトする布素材などが流行したことがあります。
しかし、最近では電磁波シールドで、お腹など身体の一部だけ覆ってもほとんど意味がないことがわかり、あまり見かけなくなってきました。
ただでさえ不安が多い妊娠中に、電磁波の害などとまだはっきりしてもいないようなものまで取りざたして不安を増すよりも、あまり気にせず、のんびりおおらかに構えるほうが、お腹の赤ちゃんにもママの健康にも良いということでしょう。

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