妊娠中の葉酸

妊娠中の葉酸

「妊婦には葉酸が必要」というのを近年よく聞いたり、産婦人科で葉酸サプリの摂取をすすめられたりするようになりました。


しかし先輩ママに聞くと「葉酸?何それ?私たちの頃はそんな事言われなかったよ。」という答えが返ってきたりします。

どうやら、葉酸は近年、注目されるようになった栄養素やサプリメントのようです。はたして葉酸とは、一体何で、なぜ必要なのでしょうか。

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なぜ妊婦に葉酸が必要なのでしょうか?

平成12年12月に、厚生労働省から「妊娠可能な年齢の女性は葉酸の摂取を積極的に行うように」といった旨の発表があり、平成14年度(平成14年4月以降)の母子手帳から葉酸の摂取に関する記載が追加されました。(なので、それ以前に出産した先輩ママはご存じない方もいるのですね。)

葉酸(ようさん)は、ホウレンソウの葉から発見されたビタミンB群の一種です。

乳酸菌や細胞の分裂やたんぱく質の合成をする働きがあります。 1990年代に欧米の研究により、葉酸を摂取することで二分脊椎などの神経管閉鎖障害の発症リスクがかなり軽減されることがわかりました。


日本でも近年、二分脊椎の発症が増えていることや、食生活の欧米化・多様化により、葉酸の摂取不足が心配されることから、日本でも神経管閉鎖障害の発症リスク低減のために、妊娠可能な年齢の女性に対し、葉酸の摂取と神経管閉鎖障害の関係について、広く周知されるようにと、厚生労働省の発表があったというわけなのです。


先天性の異常の多くは、妊娠10週までの初期に発生し、中枢神経系では7週未満に発生することから、先進諸国では最も葉酸の摂取が必要な時期は妊娠前1ヶ月~妊娠3ヶ月までとしています。 とはいっても、多くの場合は妊娠に気づくのは早くても妊娠2ヶ月~3ヶ月。


気づいた時には時既に遅し!ということで、妊娠前からの摂取が望ましいと「妊娠可能な年齢の女性は…」となっているのですね。


それでも、妊娠に気づいてからの摂取でも効果があったという報告もありますし、妊娠初期以外にも葉酸は身体にとって大切な栄養素なので、摂取を心がけましょう。


これから赤ちゃんを望んでいる方は、日ごろから葉酸を多く摂っておくと安心ですね。

(まわりで妊娠を望んでいる女性がいたら、葉酸の大切さを教えてあげましょう。)

神経管閉鎖障害とは…

脳や脊髄などに起こる先天性異常。

日本では、現在、一万人に6人の割合で起こっている。


神経管の形成は妊娠の初期なため、妊娠1ヶ月前~妊娠3ヶ月までの間に一日0.4mgの葉酸を摂取することで神経管閉鎖障害が発症するリスクを70%も減らすことができると厚生労働省が発表している。


神経管閉鎖障害は遺伝など様々な要因によって発症するもので、葉酸の摂取不足によって発症したという可能性はけして高いものではありません。


また、葉酸さえしっかり採っていれば予防できると言うものでもありません。

妊娠中は葉酸を一日にどれくらい摂取したらよいの?

葉酸は身体に蓄積しておけるものではないので日々の摂取が大切です。


取りすぎて病気になるということはありませんが、ビタミンB12の欠乏の検査をわかりにくくするので、極度の葉酸不足などで医師から多量の摂取を勧められていない限りは、一日1mg以下にしましょう。


葉酸はビタミンB12とともに体内の造血作用に深く関わっているため、体内の葉酸が欠乏すると、貧血が起こりやすくなります。


妊娠中(とくに妊娠初期)の場合、一日に必要な葉酸の量は、妊婦には0.4mg。成人で一日0.2mgなので、普段の2倍多く摂取する必要があります。


また、妊娠期間中だけではなく、授乳中もおっぱいを作り出すことでママの体内からも不足しますし、母乳から赤ちゃんの栄養にも葉酸は必要ですので、成人の葉酸摂取量よりもやや多く、一日0.28mgの摂取がおすすめです。

葉酸が多く含まれている食品

ほうれんそう 2株(60g) 0.126mg
ブロッコリー 2房(50g) 0.105mg
いちご 5個(75g) 0.068mg
調整豆乳 1カップ 0.06mg
オレンジやミカン 1個 0.04mg

※葉酸は、ほうれん草、いちご、オレンジ、ミカンやオレンジ、ブロッコリー、豆乳などの豆製品や豆類に多く含まれています。


葉酸は緑黄色野菜や果物などに多く含まれています。葉酸は、水に溶けやすく、熱にも弱いことから、調理で約半分は失われてしまいます。 さらに食品から身体に吸収される葉酸は50パーセント程度ではないかという、いくつかの研究の結果もあります。


それに対し、サプリメントなどの栄養補助食品からの葉酸の吸収率は約85%と高くなっています。 厚生労働省の発表では、一日に葉酸を多く含む野菜を350gとると、妊娠中に必要な葉酸である0.4mgが取れるものとしています。


妊娠中は、多くの品種をバランスよく摂取するように、なるべくサプリメントに頼らずに食事から摂ることが大切です。


妊娠中に、葉酸タブレットなどのサプリメントや栄養補助食品から葉酸を摂取する場合は、医師の勧めや医師に相談してから行いましょう。

みんなで葉酸を摂取しよう!

欧米では、穀類に葉酸の添加が義務付けられ、葉酸入りのシリアルやパン、パスタなどがあります。葉酸は、妊娠中だけに必要な栄養なのではなく、私たちの人間の身体には大切な栄養素です。


最近の研究では、動脈硬化や、高血圧の予防、お肌のシミの軽減、ガンや認知症の予防にも効果があると言われています。


お酒やタバコを吸う人は、葉酸の吸収が悪く、葉酸が不足していると言われています。 これを気に、家族みんなで、葉酸の摂取を心がけましょう!

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